高齢犬の鍼治療と漢方 | モナ動物病院

20歳のワンちゃんが急にけいれんし、その後首が曲がり丸まった姿勢のまま動けなくなってしまったとのこと。
また、食べるとすぐに吐いてしまうという症状もありました。
超高齢だし、もうできることはないのかと、半ば諦めながら来院されました。

診察させていただくと、首のこわばりもあり、東洋医学的に滞りやバランスのよくないところがありました。
このような複合した症状は鍼治療の得意とするところです。
何回かの鍼治療の後、まっすぐ上を向けるようになり、吐き気もぐっと減りました。



また、よく眠れないということでしたので、このワンちゃんの体質の場合、東洋医学的には頭部を冷やすのがよいとアドバイスをさせていただき、またそれを補助するような漢方薬をお出ししました。
お薬とご家族のケアのおかげで、以前よりもよく眠れるようになりました。

最近は歩行器を作ってもらい、家の中でも自由に動き回っているそうです。
ごはんも自分で食べて、以前よりも元気いっぱいのスーパー21歳のわんちゃんです。

このワンちゃんのように、高齢で何もすることはないのではというご相談をいただくことは多いです。
鍼治療に年齢制限はありません。高齢といっても症状や体質は皆違いますので、一度ご相談にいらして下さい。