2月、台湾に中医学の研修に行ってきました。

2月に台湾に中医学の研修に行ってきました。
海外研修は2018年の中国成都市に行った以来、COVID-19や家族の体調不良などがあり、実に6年ぶりとなります。

また、台湾は子供の頃に訪れたことがあるものの40年前のことなので、ほぼ初めてと同じです。

まずは、漢方薬工場の見学です。
漢方薬(これは日本の言い方です)といっても、中国で発症したものですが日本、韓国などに渡り独自の発展をしていきます。
台湾の漢方薬は中国と日本の間のような処方です。
大まかにいうと、中国は動物性のものを多く使用した攻めた処方、日本は植物性のものを多く使用しじっくりと効かせるという違いがあります。台湾はその中間というわけです。
製造工場は厳格に管理されており、入場できないところもありましたが、清潔が保たれ独自の製造方法も持っており、高品質なことも理解できました。
また、日本でも問題になっているのは原料の調達です。
中国からの輸入が厳しい昨今、台湾では長年培ったラン栽培の技術を応用し、自国での栽培に取り組み安定供給につなげたいとのことでした。
 

翌日は、塗布型の漢方薬のセミナーを受講しました。
犬や猫に漢方薬を飲ませることが難しいことがあります。
その際に、塗って経皮的に吸収できれば楽に漢方薬治療をすることができます。
今回は、実際の症例を想定して、中医学理論に基づいた調剤方法を実践的に学んでいきます。
皮膚に塗布するからとはいえ、過剰に投与することがあってはいけません。
慎重な操作が必要です。全員が無口になり真剣に調合しました。
実際にホテルに帰って自分のお腹に塗った先生もいたそうですよ(食べすぎだそうです・・)

 

次は、台湾の猫専門病院の見学です。台湾では日本以上に猫ブームを実感します。

私の私見ですが、台湾の方は丸いものが大好きで、町の中のポスターやキャラクターは丸っこいかわいいものであふれています。猫も丸くてかわいいですよね!
見学させていただいた病院は、女性獣医師が院長の病院です。
こちらの先生も漢方や鍼灸を取り入れていて専用の診察室もありました。

 

最終日は、迪化街という問屋街でのお買い物です。
今回の旅の中で一番重要かもしれません。
日本では手に入りにくい漢方薬や材料を買います。
漢方薬関連のお店がたくさんあってどのお店も欲しいものがあります。
買わないけどとても高級な漢方薬を見て驚いたり貴重な体験でした。
 

最後に、ちょっと観光の様子です。
千と千尋の神隠しを見たことはありますか?その中でお父さんとお母さんが屋台で勝手に食べて豚になってしまうシーンがあるのですが、その食べていたものを作る体験をしてきました。
あれは画面ではなんだかよくわからないですが、肉圓(バーワン)という肉まんだと言われています(諸説あり)。今回体験させてもらったのは、台中にある肉圓発祥のお店です。
簡単に見えたのですが、みんな生地が破れたり何かにくっついたり悪戦苦闘です。
出来上がったのはこんな感じ。とてもお店には出せませんね。



  

とても学びの多かった台湾研修。皆様に少しでも還元できたらいいなと思っています。